blog

おまじない

2016.04.21

小さい頃、おまじないが好きだった
おまじないの本を持っていて、大切に読んでいた
流行ってみんながしていた(気がする)のは、洗顔フォームで好きな男の子のイニシャルを書いて顔を洗うと恋が叶う じゃなかろうか
9歳の私は洗顔フォームで顔を洗うという行為自体に憧れていた

お母さんにお願いして初めて買ってもらったビオレを使って私はこっそり、好きな男の子のイニシャルを書いて顔を洗っていた
でも、良く良く考えると、使いすぎだ
使用目安は2〜3センチを手にとりって書いてあるのにイニシャルなんて書いてたら10センチくらいになってしまう
それに気づいた小学生の私は出る量が少なくなるようにチューブを絞る力を調整しながら、薄く小さくイニシャルを書いて顔を洗っていた(今となってはその男の子に謝りたい…自分のイニシャル書いて顔を洗われてたら小学生でも怖かろう…)

他にも沢山あった
満月の夜明けの朝露を拾って小瓶に入れて願い事を唱えるとか
朝露を小瓶に入れようと満月の夜を狙ったけど、夜明けに小学生がいきなり外に出ようとしたら両親も驚く(当たり前)
私のおまじない生活はなかなか続かないまま、私は思春期を迎えて、ちょっと大人になって、おまじないはしなくなった

おまじないの本も当たり前だけど、大人が作っているってことに最近気づいた
それってなんだか一気に夢から醒めた気分
全部試してみてあの本を作ったのかな
色々考えて試行錯誤して、おまじないも作られているのだろうか
生まれ変わって違う仕事に就けたら、その仕事をぜひともやってみたいものだ

料理研究家のブログなのに、料理のことを全然書いていない
でも、思いついた
おまじないと言えば、メレンゲを作る時におまじないを使います(本気で)
卵白に最初ひとつまみのお砂糖を入れて泡立てるのだけど、そのひつまみを入れる時、美味しくなりますようにって心で唱えて入れる
専門学校に通っていた時に先生が教えてくれたおまじない
お菓子は何も形がないもの(粉とか砂糖とか)を形にするからパティシエはマジシャンだってその先生は教えてくれた
お料理してる時も、もちろん美味しくなるように考えながら作っている
けれど、メレンゲを作るあの一瞬はやっぱりおまじないがかかっているような気がする雨の夜です

では一曲
踊りだしたくなるようなこの曲
面倒くさいと言われる女の子、それでも私はまた次も女の子で生きたいな
東京事変で『女の子は誰でも』

1日も早い復興を、心から願っています

gbv